お役立ちブログ#05

将来を見据えた請求書デジタル化のすすめ
― デジタルインボイスとの向き合い方のカギ
2023年のインボイス制度導入により、請求書業務の見直しが進んだ一方で、多くの企業では現在も紙による保管・運用が主流となっています。
「デジタルインボイス」「Peppol(ペポル)」という言葉について、「現時点では自社に直接関係ない」とお考えの方も少なくないかもしれません。
本ブログでは、デジタルインボイスの基本的な内容と、将来を見据えた請求書業務のあり方について、総務部門や管理部門の皆さまにご参考いただける形で整理しております。
社内でご検討いただく際の材料や、経営層からご相談を受けた際に備えた情報としてお役立ていただければ幸いです。
■デジタルインボイスとは? ――現状と今後の見通し
まず、簡単にそれぞれの用語について説明します。
用語 | 定義・概要 | 主な特徴 |
---|---|---|
電子インボイス | 電子メールや専用システムで送付・受領する、紙以外の請求書の総称(例:PDFの請求書データ等) | 現在広く使われており、形式は企業ごとに異なる |
デジタルインボイス | 標準化された形式で請求書データを取引先と電子的に直接やり取りする仕組み(例:専用クラウドシステム等) | データ連携がしやすく、将来の主流になると予想 |
Peppol(ペポル) | 国際的に統一された電子請求書の通信規格(例:Peppolに準拠したクラウドシステム等) | グローバルで使える標準ネットワーク |
現時点において、デジタルインボイスの導入は法的義務ではありません。ただし、政府や経済産業省が普及を推進しており、一部の大企業や自治体ではすでに活用が始まっています。
今後の動向を把握し、社内で一定の方針を持っておくことが望ましい分野と言えます。
■デジタルインボイス導入のメリット ――実務における具体的な効果
【デジタルインボイスの主なメリット】
・入力作業の軽減
・転記ミスの防止
・検索・確認作業の効率化
・業務スピードの向上
・保管スペース・コストの削減
・将来的な法改正への柔軟な対応
一方で、取引先が紙での請求書を希望するケースも多く、普及には時間がかかることが予想されます。
■将来を見据えた請求書業務のデジタル化 ――今できる準備
短期的な効率化と将来の制度対応を両立できるサービス選定が重要です。
例:「マネーフォワード クラウド会計」
・請求書の電子発行・受領の基本機能
・デジタルインボイス(Peppol)への対応
・紙からデジタルへの移行と将来変化への備え
今後の法改正や取引先の要請に柔軟に対応できる体制を構築する意味でも、中長期的に有効な選択肢といえます。
当センターでは、
・タスクの整理
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を無償提供しています。
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